【実施報告】2022年度 第1回外国籍県民相談等に関する研修会

    1. 目 的:相談対応の向上等を含めた相談業務に必要なスキルの習得のため
      複雑化、専門化する相談内容に対応するための各関係機関との支援体制作りのため
    2. 日 時:2022年 6月23日(木)14:00~15:45
    3. 開催形式:オンライン形式(ZOOM)での開催
    4. 対 象:神奈川県内各市区町村の外国人相談窓口担当、社会福祉協議会、国際交流協会、国際交流ラウンジ、NPO、市民団体、教育関係者、通訳、支援団体等
    5. 参加者:50名(講師・あーすぷらざ職員5名含む)
    6. 講 師:井口 健一郎氏 社会福祉法人 小田原福祉会 理事/桜美林大学 非常勤講師/神奈川県立保健福祉大学実践教育センター 非常勤講師/元小学校教諭
    7. テーマ:「地域連携のための事例検討会 ~外国籍県民の包括的支援に向けて~」
    8. 内 容:
      ①講義 :40分
      (休憩5分)
      ②ワーク(事例検討):45分
      ③まとめ:15分

 

  • 成 果:
    今年度1回目の研修会では、社会福祉士であり、介護福祉士でもある講師、井口健一郎氏にお越しいただきました。外国人相談窓口では、特にコロナ禍で、より複雑化している傾向があり、相談対応のために関係機関や専門機関との連携が非常に大切になってきています。そこで、今回の研修会では、地域連携をテーマとした研修を企画しました。多くのお申し込みをいただき、改めて「連携」というキーワードが社会的に必要とされていることを感じております。
    講義では、介護や医療の現場で行われる多職種事例検討会を例に、意義や手法を講師よりお話しいただきました。多職種の皆さんが一つの事例について協働するためには、一定のルールに基づいて行うこと、価値観を共有すること、相手の役割や役割期待を知ることなどのポイントを大切にすることである、と説明がありました。講師より参加者へ、教育の分野、多文化共生の分野でも多職種連携ができるといいですね、と多職種・多機関での事例検討会の活用を呼びかけていただきました。
    後半は、申込時のアンケート回答をもとに予め3つのグループに分けて、の模擬事例検討会を実施しました。神奈川県外国籍県民相談の窓口に寄せられた相談内容をもとに作成した事例について参加者の皆さまと意見交換を行いました。各グループ20名弱という人数であり、時間が足りない中ではありましたが、ファシリテーターを立て、提供事例の課題の焦点化、地域につなげるための手立てなどを話し合いました。限られた時間の中でしたが、参加者それぞれの立場から、経験なども踏まえて課題や支援策などをお話しいただき、事例について多様な視点から考える機会になりました。
    今回は模擬事例検討会ということで、主催者が用意した事例をもとに意見交換をしましたが、今年度後半に予定されている神奈川県外国籍県民支援・相談機関連絡会では、実際の事例をもとに地域ごとの支援策を話し合う場を提供できればと考えております。本研修で取り上げた多職種・多機関の事例検討会が、外国籍県民の支援へ向けた地域連携モデルとなるよう、引き続き、取り組んでまいりたいと思います。

    ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。今後も、皆様からいただいたご意見を反映し、よりよい研修会の場を設けたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

 

★次回の研修会:『子どもの学びを考える~多文化子育ての経験を通してわたしが感じたこと~』
日時:2022年7月18日 (月・祝)  13:00~15:00 ※15分前受付開始
会場:神奈川県立地球市民かながわプラザ(あーすぷらざ)5階 映像ホール
住所:横浜市栄区小菅ヶ谷1-2-1(JR根岸線「本郷台」駅 徒歩3分)