ミリキタニの猫《特別編》

2019年08月17日(土)

ミリキタニの猫《特別編》

《特別編》とは2本立て(上映時間:計95分)
◆ミリキタニの猫(74分/リンダ・ハッテンドーフ監督/2006年/英語音声・日本語字幕)
◆ミリキタニの記憶(21分/Masa監督/2016年)

過去の過ちを繰り返すのか…今の時代に必見の作品
ニューヨークの片隅で”尊厳”と”やさしさ”が出合ったドキュメンタリー

80歳の日系アメリカ人画家ジミー・ミリキタニは、頑固でワイルドだけど、実はおちゃめな面もある。サクラメントに生まれて広島で育ち、2001年には、世界貿易センターが間近に見えるニューヨークの路上で毎日毎日、絵を一日中描いて暮らしていた。ジミー・ミリキタニがソーホーの街角で描くのは、猫、ねこ、ネコ。猫に秘められた想いとは・・・。
なぜ彼は、ニューヨークの路上で暮らすようになったのか。ネコ以外にも絵の題材があることがわかってくる。日系人強制収容所、「故郷」ヒロシマに落とされた原爆、柿、花や動植物。近所に住む映画監督のリンダがネコの絵に惹かれて話しかけたことがきっかけで友情が芽生え、2人の人生は大きく変わり…
ジミー・ミリキタニの脈絡がない思い出話しから、パズルのピースをはめていくようにミリキタニの過去が少しずつ分かり、戦争に翻弄された一人のアーティストの人生が明らかになっていく。

長年、あーすぷらざの来館者をはじめ、多くの方から上映リクエストを受けていた傑作。
鑑賞後、あなたはきっと、本作が時代をこえて上映される理由を感じるはず。

◇特別イベント
各回とも、2本立ての上映後、プロデューサーのマサ・ヨシカワ氏をゲストにトークイベントも実施。
さらに上映日8/17(土)限定で、ジミー・ミリキタニの作品7点(予定)を、映像ホール前の回廊にて展示。
また、当日は、あーすぷらざ3階の企画展示室で「カナガワビエンナーレ国際児童画展」も開催中です。イベントもりだくさん!お楽しみください。

◇上映作に対するコメント
映画『ミリキタニの猫』は、めったにない出会いにはじまり、めったにない出来事をきっかけに、めったにない共同生活を経て、これもめったにあるとはいえないひとまずの幸福なシーンで終るドキュメンタリイだが、見終わるとその「めったにないこと」が実は過去でも現代でもどこにでも起こりえる出会いであり悲劇であり希望でもあることを見事に語っていて、その柔らかくて力強いスケールの大きさに深い敬意を抱いた。
山田太一(脚本家・作家) 「ピース・キャッツ」(ランダムハウス講談社刊)より

◇ミリキタニの猫《特別篇》公式サイトURL
http://nekonomirikitani.com/

日時2019年8月17日(土) ①10:00~ ②13:00~ ③16:00~(各回30分前開場)
場所あーすぷらざ5階 映像ホール
入場料大人 400円、小中学生 100円
主催神奈川県立地球市民かながわプラザ(指定管理者:公益社団法人青年海外協力協会)
TEL045-896-2121
E-mailgakushu■earthplaza.jp(■を@に変更してください)

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