あーすぷらざ多文化共生出前講座(玉川大学 教職実践演習) 実施報告 

教職免許の必修授業「教職実践演習」を履修している玉川大学教育学部の4年生を対象に出前講座を行いました。
受講生の多くは来年4月から教壇に立つ方です。
講座では、社会資源としての「あーすぷらざ」と「外国人教育相談窓口」をご紹介し、ワークや相談スタッフ(スペイン語担当)の体験談、教材等に触れることを通して、外国につながる子どもたちと保護者のサポートについて考えました。

実施日時:2019年10月18日(金) 13:00~14:40
会  場:玉川大学 教育棟2014校舎 605教室
参加者:41名(大学4年生/含む教員2名)※2クラス合同
実施内容(プログラム):教職実践演習‐テーマ『地域の教育資源と連携』
① あーすぷらざ、外国人教育相談、外国につながりのある児童生徒の現状
② 外国につながる子どもたち・保護者と関わるにあたって~ワークと体験談を通して~
③ 参考になる資料・教材、活用できるリソース

講師:あーすぷらざ外国人教育相談担当職員     木村智子
外国人教育相談サポーター(スペイン語/ペルー出身      西之原愛子

以上2名

教育実習やボランティア活動などで、既に外国につながるお子さんに出会ったことのある受講生がたくさんいらっしゃいました。
「外国にルーツを持つ子が転校してきたが、周りの子が仲間に入れてくれない様子だったらどうする?」
「算数で、“サイコロの4の目の、裏面の目は?”という問題が分からない生徒がいたらどうする?」
といったワークでは、
「本人、周りの子それぞれに話を”聞く”」、「お互いのことや、文化を知りあうきっかけを作る」
「“サイコロ”や“目”という言葉が分からないのでは?」「母国での算数の授業はどんな風だったか確認してみる」
など、優しさのこもった的確なアイデア、視点を持っていらして、あたたかな気持ちになりました。

ペルー出身の西之原サポーターからは、「子どもの頃、算数で出てくる用語が分からなかったが、日常会話はできたので、先生から、勉強していないんじゃないか、という目で見られて怖かった」「家で子どもたちと会話をする時はスペイン語。子どもたちの友達が遊びに来る時にも、子どもたちから、インカコーラ(ペルーでよく飲まれているジュース)を用意しておいて!とリクエストも。自分たちルーツの文化を好き、紹介したい!と思う気持ちが持てることは大切」など、たくさんの体験談をお話しくださいました。

【受講生の声】
・海外にルーツのある子ども達が、どんなことで困っていて、不安なのかがわからなかったので、愛子さんのエピソード、リアルなお話が聞けたことが良かったです。
・複数の言語が話せることが力になると、外国ルーツの子にも、クラスの他の子にも伝えることが大切
だと感じました。
・ボランティア先の小学校にいる外国から来た子どもの母語や母国について調べてみようと思いました。

あーすぷらざでは、このような出前講座を有料で実施しています。
これからも教育学部等の学生向けの出前講座として、今回の内容のような講座を実施し、共に外国につながる子どもたちへの教育を考えていく機会をつくっていきたいと考えています。
詳細については、あーすぷらざ多文化共生・情報課 045-896-2896/tabunka@earthplaza.jp 出前講座担当までお問い合わせください。

 

また、あーすぷらざ外国人教育相談の詳細については、以下からご覧いただけます。
https://www.earthplaza.jp/ep/forum/foreign_education/index.html

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