神奈川県医療情報ネットワーク協議会 フィールドワーク実施報告

1.日時:2018年9月22日(土) 13:00~17:00

2.場所:県立地球市民かながわプラザ(あーすぷらざ)1階 研修室A、

2階 情報フォーラム・映像ライブラリー、3階、5階

3.参加者:神奈川県内の病院またはこれに準ずる医療機関図書室(館)の司書 17名

4.実施内容:

(1)あーすぷらざの施設概要説明

(2)あーすぷらざにおける外国籍県民支援事業について

(3)医療通訳DVD上映:「病院に医療通訳がいたらいいのにな~神戸ベトナム人中学生編~」

(4)外国籍県民相談 相談員及びMICかながわの話

・MICかながわについて

・相談員及び医療通訳者として在住外国人支援に携わって 等

(5)「映像ライブラリー/情報フォーラム」における多文化サービスについて

(6)「映像ライブラリー/情報フォーラム」の見学

(7)3・5階 展示室の自由見学

(8)本日の振返り:アンケート記入、質疑応答・感想等

【当日の様子】

今回の参加者の方々は医療系(病院、看護学校等)の図書室(館)に勤めていらっしゃる司書の方々で、先方よりまだケースとしては少ないが、今後、外国籍の方が病院に多くかかることになった時に何か現場でできる対応について考える機会としたいということだったので、外国籍県民の現状や当館にある多文化サービス等に焦点を当てたプログラムとしました。

また、医療通訳の方が入っている病院でも、医療通訳の実態や仕組み等についてご存知ない方も多く、今回、当相談窓口の相談員でもあり、MICかながわで医療通訳、そしてコーディネーターでもある方々をゲストとしてお呼びし、お話いただきました。参加者にとって目からうろこの情報を得られたようでです。そして、「病院にかかる患者は病を抱えているだけではなく、日常生活や仕事でも悩みや問題を抱えていることが多く、相談窓口に繋がるケースも多いので、ぜひ当相談窓口の機能や仕組みを知ってくださったのを機会に、いざという時は繋げていただきたい」というゲストの相談員からのメッセージは強く伝わったようです。

≪フィールドワーク後に寄せられた参加者の声≫

・MICさんのお話、その背景の神奈川県の現状、サポートの基盤になる“あーすぷらざ”そのもののことも知ることができた事が、今後の情報提供の参考になった。

・何気ないこと、日常のことがわからない不安、不便を今更ながら考える機会となった。

・言葉が違う、文化が違う、それだけでも生活で困ることが多いのだと知り、もっと色々な知識が必要だと思いました。

・多文化共生を実現するために様々な取り組みをしていることに感心。

・MICかながわについて、病院図書室の司書としてもっと知るべきであると痛感。館内の情報量(生活全般に渡る情報)に圧倒された。

・相当多方面から情報収集していらっしゃることに驚きました。外国人患者の多い当院でも患者向けサービス、情報提供ができたらと思いました。

・情報フォーラムでの情報収集の方法を工夫されていて、色々な手段で情報を集められていることに大変感心した。

など

これからもあーすぷらざでは、今回のフィールドワークのように、普段はあまり外国籍の方と関わっていないような方々にも多文化共生社会を考えていくうえで一助となるような情報発信ができるよう取り組んでいきたいと考えています。