【実施報告】平成30年度 第1回 外国籍県民相談等に関する 研修会

■ 日 時:平成30年5月25日(金) 18:00~20:30

■ 場 所:かながわ県民センター 305会議室

■ 対 象:神奈川県内 外国人相談窓口関係者ならびに外国人支援活動団体等

■ 参加者:42名

■ 講 師:特定非営利活動法人かながわ女のスペースみずら 理事・社会福祉士 小山内 園子氏

■ テーマ:「相談援助の基本を考える」 ~ ソーシャルワーク的な視点を持って ~

■ 内 容:

1. 相談対応の基本姿勢

2. 相談技術の基礎にあること

3. すぐに使える「相談技術」

4. 自分の相談をより深める為に

5.   グループワーク

■ 内容:

平成30年度の第1回目として、相談援助の基本的な姿勢や技術を確認することを目的とし、昨年に引き続き特定非営利活動法人かながわ女のスペースみずら小山内園子先生に講義いただきました。

まず初めに、「共に考える対等な関係」「自分で考え行動できるように」「価値観を尊重する」といった相談援助の基本姿勢、そして相談技術の基礎である「交通整理」「助言」「情報提供」「つなぐことを前提しない」といった役割についてお話しいただきました。

参加者からは

「自分の価値観を知らずに押し付けていたかもしれないと気づいた」「相談に向き合う姿勢を見直せた」「相談者が自分自身で答えを出すようにという姿勢が印象的」

といった感想をいただきました。

続いての相談技術を生かして相談を進める為に必要な「コミュニケーション」では、〝コミュニケーション”は、価値観や経験という「枠組み」、言葉や動作等「メッセージ」そしてやり取りを妨げる「ノイズ」から構成されており、相談者と向き合う際は、自分の「枠組み」を崩して向き合うこと、「ノイズ」の癖を意識することが必要であること、そして全体を見つめながら会話や相談内容の流れを作り出す「第3の視点」が大切であること等、事例を基に、時にユーモアも交えながらお話しいただきました。

特にその際に行った「枠組み」に関するエクササイズは、簡単なゲームでありながら、自分と相手の価値観の違いがはっきり表れるもので、

「感覚や捉え方がこんなにも違うのかと驚いた」「自分の枠組みを壊して向き合うことの重要性を体験できた」「価値観を押しつけないことが重要」

等の感想があり、相談者への関わり方を見つめ直す良い機会となったと思われます。

後半は相談内容について話し合っていくというエクササイズを行いました。

相談内容に関する参加者の受け取り方、解釈・判断の違いが表れ、

「いろいろな考えが出て素晴らしかった」「自分の捉え方が分かった」といった感想や「グループワークをしてみると“第3の視点”の実践が難しいと改めて感じた」

等、講師や参加者から自分でも気が付かない視点に気づいていただくと共に、前半で学んだ知識や情報を体験に落とし込むことのできる良い研修になったと思います。

最後のまとめとして、

「相談の基本は相談者をどう捉えるか」であり、難しい相談である程、相談者への向き合い方の基本に立ち返ること、そして意地でも相手の良いところを探す事が必要だ、という力強いメッセージをいただきました。

講師の言葉に

「またがんばろうとモチベーションが上がった」「自分の関わり方を振り返る良い機会」

といった感想が多く寄せられていたことが印象的です。

所属する機関によってできることは異りますが、相談員としての姿勢を保つためのポイントが多く示され、参加者それぞれの今後の業務の良い指針となったと思います。