【実施報告】あーすぷらざ多文化共生出前講座 玉川大学 教職実践演習(幼) 

実施日時:2019年1月11日(金) 11:00~12:40 (うち実質講演時間 11:10~12:30)
会  場:玉川大学 大学1号館 501教室
参加者:78名(大学4年生・教授2名・准教授1名)
実施内容(プログラム):教職実践演習(幼)

テーマ「さまざまな国々の子育て事情を理解した保育のあり方」
~就学前教育・保育の現場での子どもと保護者の関係づくりの留意点~
・日本と異なる養育観・しつけの習慣を持つ国々の子育て
・子どもとの関係づくり、スキンシップに関する捉え方などの留意点
・幼児教育の中で日常的に実施ができる異文化理解の実際
・保護者との関係づくりのポイントと留意点            等
講師:

外国人教育相談サポーター(スペイン語)    西之原愛子
外国人教育相談担当職員            木村智子    以上2名

【当日の様子】

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教育職員免許状取得の必修科目「教職実践演習」を履修している玉川大学教育学部の4年生を対象に出前講座を行いました。この授業は来春4月から保育園や幼稚園の現場に立つ学生達も多いため、保育者として出発できるように実施されている授業です。

今回の出前講座を通して、まず教育資源の一つであるあーすぷらざについて知っていただくことができました。はじめに、こどもの国際理解展示室、国際平和展示室、外国人相談事業等、あーすぷらざの包括的な機能をDVDでご紹介しました。続いて、あーすぷらざ外国人教育相談の概要や外国につながる児童生徒や保護者の支援を考えていく上でポイントとなる視点、資料等を紹介したことで、現場ですぐに活用できる情報を提供することができました。さらに、教育相談サポーターより、外国出身の子ども、保護者、支援者という多様な立場からの体験談や、ペルーの文化について紹介したことで、国によって考え方や背景が様々であること、また保育者として外国につながる子どもたちや保護者にどういった対応や考え方をするか等を、学生の皆さんと共に考える機会となりました。

【講座後に寄せられた学生の声】
・西之原さんのお話をきいて、周りの人たちがその人(子ども)の母国をどう捉えるかによって、母国に対する想いも変わるのだなと実感しました。
・文化の違いで、子どもの遊ぶ約束を決め方が日本とペルーで違う話で、子ども同士の関係性も大切にしつつ、愛子さんの大切にしたいことを組み合わせることがとても印象に残った。
・座学では、事例から勉強することが多いですが、実際に体験した人の話を聞くことができて、良かったです。実体験なので、その時の細かい感情や思いもすごく伝わってきました。
・あーすぷらざという施設を初めて知り、どのような機能があるのか分かったため、保育の場面で紹介し、支援に利用していきたいと思いました。
・具体的な支援策を交えてお話ししてくださったことで、教師目線で自分ならどうするか考えることができました。子ども(本人)目線、保護者目線のお話を聞くことができて良かったです。
・“日本に慣れるように”が本質ではなく、共生することに本質をおきたいと思った。
など
あーすぷらざでは、多文化共生・国際理解等をテーマとした出前講座を有料で実施しています。
これからも教員志望の学生等を対象とした講座を実施し、共に外国につながる子どもたちへの教育を考えていく機会をつくっていきたいと考えています。
ご希望の方は、下記担当までお問い合わせください。
■外国人支援・多文化共生出前講座
(外国籍県民を支援する支援者向けに、外国人支援や多文化共生をテーマにした出前講座):
045-896-2896 ( 9:00~17:00/祝日除く月曜休館 )/ tabunka@earthplaza.jp
■国際理解出前講座
(校外学習等での当館への訪問の難しい神奈川県内の学校を対象とした国際理解を深める出前講座): 045-896-2121 ( 9:00~17:00/祝日除く月曜休館 )

出前講座の詳細は、以下のページからご覧いただけます。
https://www.earthplaza.jp/educators/demae/

また、あーすぷらざ外国人教育相談の詳細につきましては、以下のページからご覧いただけます。

https://www.earthplaza.jp/forum/foreign_education/