映画『桃さんのしあわせ 』

映画『桃さんのしあわせ 』

主人公、桃(タオ)さんは長い間、香港で家政婦として務めてきた。老年になった彼女がいま世話をしているのは、映画プロデューサーとして多忙な男ロジャーひとりきり。ふたりの関係は、ときに親子に見えるほどだったが…。

日本人の母を持つ監督のアン・ホイは、香港を中心に活動し、丁寧に人間ドラマを描きつづけ、多くの映画を手掛けてきた。本作は、共同製作者ロジャー リーの実体験をもとに映画化され、アジアのトップスターであるアンディ・ラウが、そのストーリーに感銘を受け、ノーギャラで主役を務めたことでも話題になった。
桃さんを演じた女優のデニー・イップは、10年ぶりに映画出演をし、その名演で、第68回ヴェネチア国際映画祭女優賞に輝いた。映画は他にも、第31回 香港電影金像奨で主要５部門を独占するなど高い評価を得た。

原題：桃姐（ドラマ / 2011年 / 中国・香港 / 119分 / 日本語字幕）
監督：アン ホイ（許鞍華）
脚本：スーザン チャン（陳淑賢）
出演：デニー イップ（葉徳嫻） アンディ ラウ（劉徳華）ほか